永遠
十三のおばあちゃんちが取り壊されることになったことを朝、おかんのメールで知った。
ずいぶん前にテレビで荒川修作が「永遠というテーマで男女4人が語りあったとき建築のことについては避けては通れない」というようなことを言っていた。正直、意味はよくわからないけど印象的なフレーズだったので覚えている。
おばあちゃんちでかくれんぼしてて、ぼくが便所で隠れていてオニが便所の戸をどんどん叩くから、戸の鍵を閉めたまま便所の小さな窓から抜けだしたら、誰も便所に入れなくなってしまって、おばあちゃんにめちゃくちゃ怒られたこと。
塀に猫がうんこしたときに「猫がババしよってからに!!」と憤ってたおばあちゃん。
妹が生まれた時、おばあちゃんちでまだ名前が決まってない妹に向かって「赤ちゃん!!赤ちゃん!!」と兄と一緒に呼びかけていた。隣の部屋では親が妹の名前を何にしようかうんうんと悩んでいたこと。
そんな記憶はおばあちゃんの家と一緒にある。
まぁ荒川修作はそういうことが言いたかったんじゃないかなと思う。知らんけど。